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自殺者ピーク比4割減 体制強化奏功? 青森県
青森県の2012年の自殺者が3年連続で大幅に減り、過去最多だった03年に比べ4割減少したことが、厚生労働省の人口動態統計で分かった。人口10万当たりの自殺率は24.2で、全国ワースト順位は前年と同じ7位。依然として高い水準にあるが、2〜3位が続いていた状況からは改善が進んでいる。 県によると、12年の自殺者は326人で前年比30人減。576人だった03年と比べると、250人(43.4%)の大幅減となった。男性の減少が目立ち、03年は446人だったのが今回は231人と約半分に減った。 03〜10年の青森県の全国ワースト順位は、06年(6位)を除き毎年2位か3位だった。11、12年は2年連続7位で、「上位5県」の圏外となった。 12年のワースト順位は(1)秋田(自殺率27.6)(2)新潟(26.4)(3)高知(25.9)(4)岩手(25.3)(5)山形(25.2)−だった。 自殺者の減少について、県障害福祉課は「地域ごとに相談体制を強化したのが功を奏した」と分析。「司法や経済、労働の各分野の関係者が連携して心の問題や多重債務問題に対処しており、今後も継続して自殺防止に取り組む」と説明する。 一方、生まれた赤ちゃんの数は過去最少の9168人。1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値(合計特殊出生率)は、前年比0.02ポイント減の1.36と全国38位にとどまり、子育て環境の整備に課題を残した。
2013年06月11日火曜日
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