岩手のニュース
裁判官非常駐、問題点を討論 二戸で13日に市民集会
裁判官が常駐していない地家裁支部の問題点を見直し改善につなげようと、東北弁護士会連合会は13日、市民集会「盛岡地裁二戸支部管内の司法を考える」を二戸市シビックセンターで開く。東北で3回目の開催で、岩手では初めて。 連合会によると、裁判官が非常駐の地家裁は東北で8支部。岩手県では二戸、宮古、水沢の3支部が非常駐となっている。 非常駐支部には盛岡市の本庁から週2回程度出張するが、開廷日の少なさから裁判の長期化につながりやすい。長期化を避けるため盛岡市で提訴し、裁判の度に往復する当事者もいる。近年の司法改革で弁護士の過疎は解消傾向にあるが、裁判所は本庁への機能集約が進んでいるという。 市民集会ではこうした司法環境の実情や弁護士会の取り組みを報告後、弁護士や二戸市職員らのパネル討論が行われる。 集会で出た意見は岩手弁護士会が取りまとめ、後日、盛岡地裁に要望書を提出する。連合会の川上博基弁護士は「裁判では市民の利便性がもっと重視されるべきだ。集会で多くの方から発言を頂きたい」と話す。 午後5〜7時で入場無料。定員130人。連絡先は連合会事務局022(264)3861。
2013年06月11日火曜日
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