優勝を争う大一番になろうが、強心臓ルーキーなら、心配無用だ。交流戦最終戦の16日・楽天戦の先発を見据え、藤浪が力強く言い切った。
「もちろん、大事な試合になる。交流戦の優勝がかからなかったとしても、(リーグ戦の)最後のところ、0・5ゲーム差、1ゲームにかかわる。しっかりと勝てる投球にこだわりたい」
チームの勝利のために、剛腕を振るう-。その意気で大阪桐蔭高時代に甲子園春夏連覇&国体優勝の3冠を成し遂げた。緊張感の高まる試合で結果を残してきた。
ここ2試合は六回途中につかまり、降板した。球数を費やしたことを課題に挙げ「細かいコントロールとかですね」とフォーム修正などに取り組む。さらには自身の登板前日の15日に先発予定の田中から超一流のエキスを吸収するつもりだ。
「球界を代表する投手ですし、尊敬する投手の1人。テレビではいつでも、見れますが、自分のよく知っているチームと対戦するとなれば、また勉強になる。プロのトップの投球からなにかひとつでも、学べれば」
この日はキャッチボールなどで調整。3月31日のヤクルト戦(神宮)以降、負けなしの晋ちゃんは高卒新人では99年の西武の松坂(現レッドソックス)以来の5連勝を目指す。それが、交流戦Vを決めるマウンドになったとしても、勝ちにこだわる意識は変わらない。(小松真也)
(紙面から)