愛のムチ！阪神・新井良が２軍降格、再調整へ

打撃不振により登録を抹消された新井良太【拡大】

　水谷チーフ打撃コーチが「ずっと休まずに出ていた。去年のような打球が減ってきた。守備のミスも増えてきた。自信をつけて、できるだけ早く帰ってきてほしい」と指揮官に代わって、降格理由を説明した。

　今季はここまで５１試合に出場し、打率・２３６、５本塁打、２８打点。開幕４番でスタートを切ったが、４月５日の広島戦（マツダ）で左太もも裏肉離れを発症し、２軍降格。最短１０日で１軍に復帰したが、調子が上がらない。

　最近５試合では１７打数で３安打、打率・１７６と結果が出ず、好機で凡退するシーンも目立つ。トレードマークの笑顔と思い切りの良さが影を潜めていた。人一倍責任感が強い男だけに、気持ちが空回りしてしまっているようにもみえる。とらえた打球が相手野手の正面をつくことも多く、本人は「どこか欠陥がある」と分析していた。１度、リフレッシュして、気持ちを整理する時間が必要。交流戦の優勝を射程圏にとらえる状況で首脳陣が断を下した。

　常々「結果を出せるように、しっかり準備をするだけ」と話す良太。今回の抹消は本来の輝きを取り戻すための「準備」期間といえる。今後は２軍戦に出場し、最短の１軍復帰となる２１日のＤｅＮＡ戦（長野）を目指す。リーグ戦再開からの１軍合流を目指す。

（紙面から）