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【サッカー】

岡崎「消化試合じゃない」 きょうイラク戦

2013年6月11日 紙面から

 【ドーハ松岡祐司】ワールドカップ(W杯)ブラジル大会出場を決めた日本代表は11日午後5時半(日本時間同11時半)から、当地のアルアラビスタジアムでイラク代表とのアジア最終予選最終戦に臨む。FW岡崎慎司(27)=シュツットガルト=は来年の本大会を見据えた「個」のレベルアップに向け、主張や要求し合う重要性を説き、さらには並々ならぬゴールへの執着心を明かした。アルベルト・ザッケローニ監督(60)は10日の公式会見で、コンフェデレーションズ杯(15日開幕・ブラジル)後にチームをリセットする大方針を宣言した。

 泰然とした表情に力みはまるでない。でも、口を突いて出る言葉には力感があふれていた。

 岡崎「イラク戦が消化試合とは思わない。コンフェデ杯に向けていい戦いをしないといけないし、代表戦はいつも勝たないといけない。いい形でもっと上げていきたい」

 主張をぶつけ合い、個々の最高到達点でプレーを融合させる。W杯優勝−。言うのは簡単だが、その確かな道程が岡崎には見えている。

 「お互いが自分たちの良さを引き出すうえで、まずはみんなが自分の力を出していくこと、お互いが良さを出せるかチャレンジしていくことだと思う。例えば、パスが欲しいタイミングで強く要求していく、とか。それが高い要求になっていけばもっと上のレベルにいける。チームの総合的なレベルは上げられても、世界で戦うには自分の武器をどこまで上げられるか。お互いの良さをガンガン出し合って、仮に連係が合わなくても、合わせていくというよりは、勝手に合っていくのが理想。上のレベルにいけばいくほど、世界の選手たちが(良さ、連係を)合わせているかというと、そうではない。勝手に合っていくもの。みんな(個々の)いい部分は飛び抜けているので、そこで勝負できるのが一番いい」

 所属するシュツットガルトでは悩みの底にいた。ゴール前で勝負したいはずなのに、チャンスのお膳立てにまで力を注がざるを得ず…。悩み、考えた末、たどり着いた一つの結論がある。

 「自分は走りの質をもっと上げていく。自分の武器はスペースに出る動きなんだ、と。いろんなパターンのダイアゴナル(ゴールライン方向へ斜めに走るプレー)の動きを身につけられれば、もっとスムーズにボールを受けられる。今までは自分にないもの、例えば足元の技術やドリブルを身につけたい、向上させたいとも思っていた。それも大事だけど、世界で通用するのは自分の走りを生かして、何回も何回も動き直して、抜けて出たボールをゴールに決めていくことしかない」

 本田と同様、「個」の向上へ決意と覚悟がある。だから、リスク回避の安全なプレーではなく、失敗を恐れず挑戦する気概が何よりも最重要だ。

 「豪州戦で(本田)圭佑にも強く言ったけど、自分の欲しいタイミングで出してほしい、と。チャレンジするボールを出してもらわないと、チャレンジできないところもある。取られると思ってもギリギリのところにパスを出すとか、そんなチャレンジだったらいいと思う。イラク戦のような勝たなきゃいけない試合で、守り(リスクを負わないプレー)に入ったら終わり。世界で戦う上で自分はどこで戦うのか。それには、ゴール前のポジショニングで味方と戦うくらいの気持ちが必要だと思う。そうじゃないとゴールは奪えない。相手よりも味方よりも先に、って。ボールをさばくようなプレーではなく、ゴール前で誰よりもゴールできる自信をつけたい」

 

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