藤巻健史氏が維新から参院選出馬表明-「アベノミクスは失政」 (1)
6月10日(ブルームバーグ):著名投資家ジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた経歴を持つフジマキ・ジャパン代表取締役の藤巻健史氏〔63)が10日午後、国会内で記者会見し、7月の参院選比例代表に日本維新の会から出馬する意向を表明した。
藤巻氏は会見で、大胆な金融政策などを柱とする安倍晋三政権の経済政策について「アベノミクスは当初から失政と思っていた。莫大(ばくだい)な国家借金がたまっている段階でのインフレ政策はうまくいかない」と指摘。出馬を決断した理由について「自民党政権で副作用とかリスクを理解している人がどれくらいいるか疑問だ。マクロ経済の真ん中で経験を積んできたことを生かしたい」と語った。
藤巻氏は1950年生まれの63歳。一橋大学を卒業し、三井信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入行した。米ノースウェスタン大学大学院で80年に経営学修士(MBA)を取得。85年にモルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)に移籍し、95年から2000年まで東京支店長。00年にはジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた。弟の藤巻幸夫氏はみんなの党参院議員。
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更新日時: 2013/06/10 15:27 JSTニュース一覧
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