◇東洋太平洋スーパーバンタム級
試合後、自慢のリーゼントが普通のオールバックになってしまった和気=東京・後楽園ホールで
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東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチが10日、東京・後楽園ホールで行われ、リーゼントボクサーとして人気上昇中の王者・和気真吾(わけ・しんご、25)=古口=がWBA世界スーパーバンタム級5位菊地永太(27)=真正=に9回2分24秒、レフェリーストップによるTKO勝ち。初防衛に成功した。1回に左ストレートでダウンを奪うなど、一方的な試合展開だった。
リーゼントがトレードマークの和気は岡山県出身。中学1年でボクシングを始め、岡山商大付高3年時はボクシングで全国大会に出る一方、札付きのワルで鑑別所送りも経験。「このままだと親に迷惑をかけるだけ。東京でボクシングをやる」と改心して上京し、プロ入りした。
世界ランク5位の菊地に完勝したことで、世界ランク上位にランクされることは確実。「東洋を守ろうなんて思っていない。この勝利を世界への足掛かりにしたい」。ルックスもよし。ひょっとしたら“リーゼント時代”が来るかもしれない。 (竹下陽二)
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