横浜市の日産スタジアムで8日に開かれたアイドルグループAKB48の「選抜総選挙」で、大分市出身の指原莉乃さん=HKT48所属=が初の1位を獲得した。2位は大島優子さん(24)、3位は渡辺麻友さん(19)。また、5位の篠田麻里子さん(27)が7月にAKBから卒業すると発表した。総投票数は264万6847票。総選挙は2009年に始まり、今回で5回目。上位16人が8月に発売を予定している新曲を歌う。
【東京支社】大分市出身の20歳が国民的アイドルグループの頂点に上り詰めた。「センター(1位)になったからには、ぜひ古里・大分市でAKBのコンサートをしたい。実現させます」。同市観光大使の指原莉乃さんは報道陣に“宣言”した。
AKB48から昨年、福岡市を拠点とするHKT48へ。バラエティー担当としてグループ全体を盛り上げる一方、地元・博多の劇場支配人を務めるなど、九州出身者を主体とする若手メンバーをけん引してきた。
獲得票数は15万570票。昨年から約8万3千票を上積みし、人気メンバーの2位大島優子さんに1万4千票以上の大差をつける“波乱”の圧勝劇。感想を聞かれると「全然予想していなかった。本当にありがとうございます」と、会場を埋めた7万人のファンに頭を下げた。
AKBの次のシングル曲でセンターを張る。1位が告げられた直後は「ビックリしすぎて涙も言葉も出ない。昨日、小顔のマッサージに行ってて良かった」とおどけたものの、終了後の会見では「チームの魅力が下がらないよう、一生懸命頑張りますので応援よろしくお願いします」と語った。
千人がお祭り騒ぎ
指原さんを応援するイベントが8日、大分市のパークプレイス大分であった。1位が決まると、会場に集まった約千人はお祭り騒ぎ。ファン同士で抱きついたりしながら喜びを分かち合った。
津久見市の左少優里(さしょうゆり)さん(18)、杵築市の藤竿碧(あおい)さん(同)、大分市の比嘉由布香(ゆうか)さん(19)は「1位は予想していなかったけど、HKTに移籍し、その頑張りが評価されたのかな」と驚いた様子。
釘宮磐市長は「この1年は苦しかったと思うが、けなげな姿がファンの心に届いたのだろう。これからも大分をPRしてほしい」と興奮気味だった。
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