さおを並べてアユを狙う釣り人たち=福井市の足羽川大久保橋上流で
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アユの友釣りが八日、県内のトップを切って池田町と福井市を流れる足羽川と小浜湾に注ぐ北川・南川で解禁された。福井市大久保町の足羽川では午前五時前から釣り人が集まり、長さ九メートルほどの釣りざおを操って、銀りんきらめく獲物を狙った。
足羽川の水量は最近の少雨の影響で少なめ。「もう少し水かさがあった方が、アユが散って釣りやすい」と足羽川漁業協同組合の村上利吉さん(66)。遊漁証の動きから判断して、足羽川全体で約六百人が楽しんだとみられる。
釣り仲間と二人で来た無職石戸正利さん(68)=京都市伏見区=は午前中に十四匹を釣り上げた。「友釣りはアユの性質を知り、駆け引きをするところが面白い。もう三十年ほどやっているが、やめられないね」と笑顔を見せていた。
この後、県内各河川のアユ釣りは、七月中旬にかけて順次解禁となる。
(梅野光春)
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