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米秘密工作 CIA元職員名乗り出て批判
6月10日 11時0分

アメリカの政府機関が通信会社などから秘密裏に個人情報を収集していた問題で、この秘密工作の存在をメディアに明かしたCIA=中央情報局の元職員が名乗り出て、政府による市民を対象にした情報収集を批判しました。

この問題は、イギリスやアメリカの新聞が、アメリカ政府がテロ対策として、大手の通信会社やインターネット関連企業から個人の電話の通話記録や、電子メールの内容などの個人情報を得ていたと報じたもので、アメリカ政府も秘密工作の存在を認めました。
これについて、この問題を報じたイギリスの新聞、ガーディアンやアメリカの新聞、ワシントン・ポストは、9日、本人の許可を得たうえで、情報源が29歳のCIA=中央情報局の元職員、エドワード・スノーデン氏だと伝えました。
スノーデン氏は、香港でガーディアンのインタビューに答え、「政府が世界中の人々のプライバシーやインターネットの自由などを侵害していることが許せなかった。国民はこうした政策が正しいか判断する必要がある」と述べ、秘密工作の存在を明らかにした理由を説明しました。
また、スノーデン氏は外国への亡命を希望するとしています。
この問題を巡ってアメリカの司法当局は、刑事責任を追求する構えを見せていますが、人権団体や議会の一部が、政府の行為はプライバシーの侵害だとして反発を強めており、今後、アメリカ国内で大きな論議を呼びそうです。

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