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【プロ野球】

マー君 開幕8連勝 交流戦通算20勝

2013年6月10日 紙面から

巨人−楽天 4回表2死二塁、適時二塁打を放った田中はベンチに向かって「バーン!」=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇楽天5−3巨人

 これがエースだ。楽天の田中が価値あるG倒、価値ある1勝を手にした。7イニングを3安打に封じ、開幕から無傷の8連勝。楽天を交流戦の優勝争いに踏みとどまらせる白星に「負けられない試合。やられてたまるか、と思っていた。この勝利はデカイ」と胸を張った。

 唯一にして最大のピンチは初回だった。2安打と四球で1死満塁。この窮地を三ゴロ併殺で切り抜けると、2回以降はリズムに乗った。重量打線を淡々と抑え、格の違いすら漂わせた。

 星野監督が「(今季)1番悪かった」と振り返ったように、決して本調子ではなかった。それでも、要所を締め、白星を積み重ねる。「それが能力」という佐藤投手コーチの涼しい顔が、田中に対する首脳陣の信頼を表していた。

 昨季からの連勝を12に伸ばした大黒柱は、08年に岩隈(現マリナーズ)が2度マークしたシーズン8連勝の球団記録に並び、交流戦でも歴代4人目となる通算20勝に到達した。しかし、「長くやっていれば、数字なんてそれぐらいはいきますから」と記録に関心を示すことはない。

 ただ、指原莉乃が1位に輝く番狂わせで幕を閉じたAKB選抜総選挙には、「おもしろいんじゃないですか。違った風が吹くと思います」とニヤリ。球界では、へたれキャラの楽天にも勇気を与える結果だ。

 救援陣の乱調で最後は2点差。星野監督は「勝つのは疲れるよ。負けるのは簡単なのに」と言いながらも、「1試合1試合、大事に戦う」と力を込めた。残り4試合。交流戦初制覇に向け、仙台でラストスパートだ。 (井上学)

 

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