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【サッカー】カズ 輝くレジェンド ダイビングヘッドでゴ〜ル!2013年6月10日 紙面から
◇日伊OB戦 JリーグOB選抜2−2イタリアOB選抜サッカーの日本・イタリアOB戦、Jリーグ・レジェンド・プレーヤーズ−グロリエ・アッズーレ(栄光のイタリア代表)が9日、東京・国立競技場で行われ、2−2で引き分けた(40分ハーフ)。試合はイタリアが元代表FWビエリ(39)が2ゴールし、先行。JリーグOBは前半36分、ゲスト出場した横浜FCのFW三浦知良(46)が豪快なダイビングヘッドを決め、後半19分に元磐田の福西崇史(36)のミドルシュートで追いついた。カズは後半、イタリアOBでもプレーし、場内を沸かせた。 その瞬間、1万7703人の観衆が沸騰した。0−2で迎えた前半36分、遠藤彰弘が左からクロスを入れる。するとカズが相手DFの間に体を入れ、絶妙のタイミングで飛び込んできた。鮮やかなダイビングヘッド。やっぱりカズは千両役者だ。日伊の伝説的な選手が顔をそろえる中で、46歳の現役・カズはひときわ輝いていた。 「あれは90パーセント、クロスで決まり。外すのが難しいくらい。遠藤が、弟(日本代表MF遠藤保仁)に負けないくらいいいクロスをくれた」とカズは謙遜したが、実はこの1発には後輩たちにカズからのメッセージが込められていた。 日本代表は11日のW杯アジア最終予選・イラク戦のためドーハ入した。93年10月28日、イラク戦のロスタイムに同点ゴールを喫し、W杯米国大会出場を逃した「ドーハの悲劇」。長友や香川らがその借りを返すと意気込んでいることを伝え聞くと「うれしく思う。これが刺激になれば…」とエールを送った。後半から、イタリアOB選抜の青いユニホームを着てプレー。「アズーリ(イタリア語で青を意味するイタリア代表の愛称)を着ていいのかと思った。何とも言えない重みがあった」とカズ。94年、セリエAのジェノアでプレーした。後半16分に退くと、ベンチでバレージと昔話に花を咲かせた。94年9月4日、セリエAデビュー戦で、バレージと激突し、鼻骨を骨折。「今となってはいい思い出ですね」と、カズは笑った。 「ここ(国立)で92年にユベントスと日本代表が試合をして、世界の壁の高さを知らされた。あれから21年。ボクはサッカーで生きてきた。偉大な選手たちとプレーしたり、こうしてつながっていられるのは幸せ。楽しかった」。プロ生活28年。試合後、カズはサッカー少年のような笑顔を浮かべていた。 (相原俊之) PR情報
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