中国、市場の不信拭い切れるか-固定資産投資の算出変更へ
5月31日(ブルームバーグ):中国国家統計局は経済統計の信頼性を高める取り組みの一環として、道路や工場、不動産への投資の算出方法の変更を試す。
統計局は31日、ウェブサイトに同局の新聞を掲載。馬建堂局長はその新聞に掲載された報告書の中で手法の変更を説明した。
中国の輸出入統計が偽の請求書などにより水増しされているとの懸念が広がるなど、中国政府は投資家やエコノミストらから、経済統計の正確さをめぐり信頼を勝ち取ろうと躍起だ。
内部告発サイト「ウィキリークス」が2010年に公開した情報によれば、今年就任した李克強首相は国内総生産(GDP)の数字は「人為的」なもので「参考にしかならない」と07年に述べていた。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)の大中華圏経済責任者、陸挺氏(香港在勤)は「中国の投資データに関する最大の問題は二重にカウントしてしまうことだ。実体より投資が大きく見える。現在の統計からはマクロ経済政策をめぐり経済に実際何が起きているのかを正確に示す数字が本当に得られない」と述べた。
統計局のウェブサイトに掲載された31日付の中国信息報によれば、馬局長は西安での最近の会合で、マクロ経済運営をもっと支援し「投資状況をより正確に反映させるため、固定資産投資を算出する現在の方法を改革し改善させなければならない」と述べた。
原題:China to Test Changes to Investment Data to ImproveAccuracy(抜粋)
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更新日時: 2013/05/31 16:45 JST