再送-中国の5月CPIは一段と鈍化、融資も予想下回り成長鈍化示す
(英文参照番号を修正します)
* 5月CPIは前年比+2.1%に鈍化、予想+2.5%
* 5月PPIは前年比‐2.9%、予想‐2.5%
* 新規人民元建て融資も予想下回る
[北京 9日 ロイター] - 中国の5月消費者物価指数(CPI)は一段と鈍化し、銀行融資の伸びも予想を下回った。第2・四半期の成長鈍化の見通しが一段と強まった。
中国国家統計局が発表した5月のCPIは前年比2.1%上昇、ロイター調査によるエコノミスト予想の2.5%を下回った。
生産者物価指数(PPI)は前年比2.9%低下となり、昨年9月以来の大幅な低下。エコノミスト予想は2.5%低下だった。
みずほセキュリティーズ・アジア(香港)の中国主席エコノミストは、「インフレ統計は経済成長が引き続き鈍化していることを示した。第2・四半期はおそらく第1・四半期よりも鈍化するだろう。PPIからみて需要が非常に弱い」と述べた。
中国人民銀行(中央銀行)が発表した5月の中国の新規人民元建て融資は、6674億元(1090億ドル)となり、市場予想の8500億元、4月の7929億元を下回った。
5月の中国マネーサプライM2伸び率は前年比15.8%。予想は15.9%だった。社会融資総量は1兆1900億元となり、前月の1兆7500億元から減少した。人民元建て融資残高は前年比14.5%増加し、予想の14.8%を下回った。
前出のみずほのエコノミストは「下期に利下げする余地と可能性が高まった。企業の資金調達コストは今のところ非常に高水準で、中銀は金利自由化を進める構えだ。下期の財政政策は消費の伸びと投資を支える必要がある」と述べた。
5月のCPIは前月比では0.6%低下、予想は0.2%低下だった。低下分の80%以上は、13.8%低下した野菜価格。温暖な天候により供給が増加した。
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