中国の5月鉱工業生産と小売売上高、ほぼ予想と一致
[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した5月の中国鉱工業生産は前年比9.2%増加、小売売上高は12.9%増加と予想とほぼ一致した。ただ前月の伸び率からは横ばいとなった。
1―5月の固定資産投資は前年比20.4%増となった。
ロイター調査によるアナリスト予想は鉱工業生産が9.3%増、小売売上高が12.9%増、固定資産投資が20.5%増だった。
RBSのエコノミストは、「経済指標は、景気拡大は続いているが成長率には勢いがなく、ペースが衰えたことを示している。短期的に成長見通しはリスク次第で今年の成長率見通しを一段と引き下げることになるだろう」と述べた。
バークレイズ(香港)のエコノミストは「L字型の景気回復を見込み成長率は7.9%程度で安定すると見込んでいた。しかし鉱工業生産などのデータからは第2・四半期は第1・四半期よりも成長鈍化が見通され、今のところ(成長率は今年)7.6%程度で安定するとみている。中銀が利下げする確率は高まった」と述べた。
(前年比、%)
May Fcast Apr Q1
鉱工業生産 9.2 9.3 9.3 9.5 続く...