昨年には紅白歌合戦に出場するなど一般の知名度が上がる一方、今回は昨年25位の秦佐和子、28位の矢神久美、32位の小木曽汐莉が卒業し、35位の向田茉夏も立候補を辞退。いわばブランコなど3外国人選手が抜けた中日のようなもので、けして楽観視できる状況ではなかった。その中で予想以上の結果が出た背景には、今回から行われた選挙制度の変更があった。
昨年まで選挙への投票権は一般に流通しているシングルの「通常版」のみについていた。生粋のSKEファンにとっては応援するメンバーのために、AKBのCDを購入しなければならないジレンマに陥っていた。だが今年からは個別握手会イベントへの参加券が付くシングルの「劇場版」にプラスして投票権がつくようになった。握手会では好きなSKEメンバーと握手できるため、投票へのハードルは下がった。握手で人気のある須田が昨年の29位から選抜入りまで飛躍した一因もここにある。
SKEファンは他の姉妹グループよりもグループ全体を“推す”意識も強かった。AKB総選挙では有志により「選対本部」が立ち上がり、それぞれのメンバーのファンが票集めを展開するが、SKEではグループ全体の勝利に動いた。特に投票が呼びかけられたのが新チーム移行により再編される旧チームEのメンバーで、17位の柴田阿弥を筆頭に7人がランクイン。同チームのリーダーを務めた39位の梅本まどかは「チームEの目標だった、オリジナル公演も春に組閣してしまったため、叶うことができなかった」と壇上で語った、こうした彼女たちの花道を飾る意味合いも投票の呼びかけにはあった。
そんなファンの心を動かしたのは、日々のSKEの頑張る姿だ。総投票数が過去最多264万6847票に上るなど、いまや国民的イベントとなった総選挙だが、もともとファンの意思をシングルの選抜メンバーという形に反映される場として始まった。HKT48指原莉乃(20)のセンター獲得に注目は集まるが、全体を通して見えたのはSKEファンの意思だった。 (WEB担当:徳重辰典)
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