一致指数が3カ月連続上昇、改善に広がり感=4月景気動向指数
[東京 7日 ロイター] - 内閣府が7日に発表した4月の景気動向指数速報によると、景気の現状を示すCI(コンポジット・インデックス)一致指数は前月比1.0ポイント上昇し、94.8となった。上昇は3カ月連続。
基調判断は「下げ止まりを示している」で据え置いた。ただ、基調判断の変更基準となる7カ月後方移動平均が上方改定の基準点に近づきつつあり、改善に広がりがみえつつある。
一致指数は8系列がプラスで、乗用車の出荷増がプラスに寄与した。雇用関連指標や生産関連指標もプラスに寄与。マイナスは2系列だった。
景気の先行きを示す先行指数は前月比1.3ポイント上昇の99.3。2007年10月(99.4)以来の水準となった。上昇は5カ月連続。
このうちプラスが5系列。消費者態度指数、最終需要財在庫率指数、東証株価指数、新設住宅着工床面積などが寄与した。消費マインドの好転や乗用車の在庫率低下による。マイナスは4系列で、電子部品デバイスの在庫増など鉱工業生産財在庫率指数が響いた。
ただ、5月先行指数に関しては、日経商品指数、長短金利差、東証株価指数などマーケット関連中心にプラスが判明しており、この点も改善の広がりを後押している。
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