太陽:巨大フレア…通常の100倍超 GPSなど障害も

毎日新聞 2013年05月16日 22時25分(最終更新 05月17日 08時22分)

人工衛星で15日に観測された太陽の紫外線画像。ひときわ明るい○の部分が今回の現象を引き起こした領域=米航空宇宙局(NASA)提供
人工衛星で15日に観測された太陽の紫外線画像。ひときわ明るい○の部分が今回の現象を引き起こした領域=米航空宇宙局(NASA)提供

 太陽表面で起こる爆発現象「太陽フレア」について、特に巨大な爆発が13〜15日に計4回発生したと、情報通信研究機構が16日、発表した。通常の100倍以上の規模を持つ「Xクラス」という。引き続き発生する可能性があり、今後2週間程度は人工衛星や全地球測位システム(GPS)、漁業・航空無線に障害が出る恐れがあるとして、関係機関に注意を呼びかけた。

 太陽フレアは、太陽の黒点で発生する爆発で、強い紫外線やエックス線、電波などが宇宙空間に放射される。計4回の太陽フレアは、地球から見て太陽面の東端で発生し、航空無線が1〜2時間通じなくなるなどの影響があったという。

 この黒点群の活動は活発で、太陽の自転とともに1週間後には地球の正面に移動してくる。その段階で、巨大フレアが発生すれば、地球の磁場が乱れ、さらに長時間にわたって通信が途切れるなどの障害が起こりうるという。一方で、オーロラの活動が活発化する。人体への影響はない。

 太陽活動は、約11年周期で活発になったり静かになったりしている。同機構は2008年1月ごろから活発になり始めた今回のサイクルのピークを迎えたと分析。昨年、Xクラスは7回発生した。【斎藤有香】

 【ことば】太陽フレア

  太陽の表面で爆発が起こった際に生じる短時間の明るい閃光(せんこう)。フレアは英語で「ゆらめく炎」を意味する。太陽表面より温度が低い黒点(約4000度)が集まった領域で起こる。規模はフレアが出すエックス線の強度によって、小さい順にA、B、C、M、Xに5分類されている。

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