「ある医療法学の専門家は、『大学が論文を捏造し、それを製薬企業が販促に利用したという見方もある。薬事法違反に問われる可能性も否定できない』と指摘しています。英国では最近、臨床試験のデータを改竄した製薬企業の社員が実刑を受けた事件があったばかりです。海外でも臨床研究の信頼性を担保するために、試行錯誤が続いています。今回の件で、日本の臨床研究への信頼は地に落ちました。臨床研究のデータベースとカルテの記録を突き合わせない限り、一連の疑惑は晴れないのです」
心臓外科医で、東京ハートセンターセンター長の南淵明宏氏が言う。
「大学病院の教授の多くは、現場で治療するというより、そのほとんどが『論文屋』です。その結果、患者をデータとしてしか見られなくなり、そこを製薬業者につけ込まれているのです」
溜まった膿は、出し切れるのか―。
「フライデー」2013年6月7日号より
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