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'13/6/9

住宅街にカルガモ市民大騒ぎ




 福山市のJR福山駅近くの住宅街に8日、カルガモの親子が迷い込み、珍騒動を巻き起こした。道路を横断して渋滞を招いたり、側溝から出られなくなって消防署員に救出されたり。いったんは近くの田に「保護」されたが結局、福山南消防署に引き取られた。

 騒動の主は親1羽と、体長5センチほどの13羽の子カルガモ。8日午後2時ごろ、同市南本庄の市道に突然、姿を現した。側溝をつたい川からやって来たとみられる。

 よろめきながらも親の後を懸命に追い、道路を横断する親子の列。通行する車は止まり、ほほ笑ましく見守った。

 ところが―。横断を終えた子カルガモ13羽は側溝に次々と転落。さらに出口を探そうと進んだ先の頭上には側溝のふたのグレーチングが。親はのぞき込み、ガアガアと右往左往を始めた。

 通り掛かった石井真知子さん(54)が鳴き声で気付き、119番。駆け付けた消防署員がグレーチングを外す作業は、近くの幼稚園児からお年寄りまで約15人が「がんばれ」と声を掛けて見守った。

 消防署員はいったん、保護した子カルガモをそばの田んぼに放したが、さらに迷い続ける懸念があったため再び現場を訪れて捕獲。署に引き取った。「しばらく面倒を見て対応を検討する」という。

【写真説明】よちよちと逃げる子ガモ(右下)を捕まえる消防署員。「けがをしないで」と住民が見守った




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