12月のオススメ本

【しあわせのかけら】安井 陵子(星雲社)
帯文より「許されない恋…!?今まで黙っていたけれど、僕は豚じゃないんだ。象なんだ。」
切ない大人の絵本というより、笑える一服の清涼本である。
象好きな彼女にあげるクリスマスプレゼントは、ヴィトンのバックよりこの絵本が喜ばれる!
(えっ?!やっぱりバックの方が嬉しいか…)

2000年3月30日 定価1200円+消費税 


11月のオススメ本

【象を洗う】佐藤 正午(岩波書店)
新聞の新刊予告でこれを見つけ発売日当日、東京・神保町の岩波へ行った。
素晴らしい題名(私にとって)の通り、装画も「象」なので迷うことなく購入した。
待ちきれなくて喫茶店に入り読み始めると………。
ページを進んでは帯を読み、帯文を確認してはページをめくる。
そしてやっと、この本は「ゾウ」とは無縁の本だと気が付いた。
あとがきには、『野生の象も動物園の象も、いかなる象もこの本には登場しない』と書いてあった。
では、帯に書かれている『そうめんを食べては象を洗い、象を洗ってはそうめんを食べる』とは、これいかに…。
本文中に象は登場しませんが、以外に面白かった小説家の生活。
私の場合、装幀に象が描かれていればコレクションとなるので失敗ではない。

【装幀】桂川 潤  【装画】牛尾 篤

2001年12月10日 定価1600円+消費税 


10月のオススメ本

【SINRA】新潮社
今月は雑誌です。
1994年1月号より創刊となったシンラとは「森羅万象」から取られた名で、私はこのシンラがとっても好きでした。大好きでした。
それはもう毎月発売日を楽しみにしておりました。
それが2000年7月で休刊(事実上廃刊)してしまった。
(そういえば最終号の表紙は、今何かと話題のアザラシ(ズキンアザラシ)だった。)
ナショナルジオ・グラフィックほどマニアックではなく、私達の暮らしに身近で、わかりやすく、話題豊富、素晴らしい写真が数多く掲載されていて780円は、そりゃお買い得としか言いようがありません。
毎月の楽しみを欠いた私の書店に寄る回数がグッと減ったのは新潮社さん、あなたのせいですヨッ!
復刊してくれ〜。

(画像をクリックすると1994年5月号の表紙です)

1995年4月号 


9月のオススメ本

【世界と日本の動物園から】 清水 あずみ(三修社)
外国の動物園からは6園、日本からは18園をスケッチと共に紹介している清水氏の専門は東洋美術史。
東洋美術を研究する傍ら、各地の動物園を訪れたエッセイ本です。
その中に先頃大洪水に見舞われ、やむなくゾウを安楽死させた『プラハ動物園』が書かれています。
彼がいつ頃この動物園を訪れたのかは不明ですが、ここにはアフリカゾウが登場しています。
そして一番奥にある(らしい)猛獣舎を絶賛しています。
ヨーロッパ各地を襲った洪水から早く復興することを祈るばかりです。

「世界と日本の動物園を歩く―その美学的愉しみ」(1995年)を改題・新装したものです。

2000年8月20日 初版  定価1400円


8月のオススメ本

【マッチレッテル万華鏡】 加藤 豊 所蔵編
今月はコレクタブルな本を紹介。
日本で作られた明治・大正・昭和のマッチラベル約6000枚が1冊の本に。
象の図案だけでも相当な数が掲載されている。
この本を支えにせっせと集めるとしよう。

2001年5月30日 初版  白石書店
定価1886円+消費税


7月のオススメ本

上野恩賜公園【動物園グラフ】 東京市役所
本、書籍というより薄い写真集です。
1930(昭和10)年代、園内で売られていました。
私が所持しているのは昭和13年3版です。
数年後に始まる戦争で、ここに写っているどれだけの動物達が生き延びたのだろう。
そして徴兵された飼育員さんも……。


(画像をクリックすると拡大されます)

昭和12年3月20日 初版


6月のオススメ本

【象の話】 須川 邦彦(桑文社)
著者の経歴を紹介すると、
「東京高等商船学校校長、東京帝大講師、高等海員審判官を歴任、趣味として象の研究30余年に及ぶ。」
やはり象を好きになったのは、東南アジア(ビルマ(現ミャンマー)・ベトナム・印度)等で見た象の偉大さに感激したのが、その後30余年間の趣味の研究になりました。
巻頭には著者と大小さまざまな象コレクションが棚にズラリと並ぶ。
一体これらの象コレクションは何処へ行ったのだろうか。
先人たちが収集した象モノが、もしかして家にきていたら……、なんて想像すると、とてもロマンを感じてしまうが、よ〜く考えると家にはガラクタ象モノばかりだった。

昭和17年11月10日 初版(五千部)


5月のオススメ本

【趣味の研究白  象】 田澤 丈夫(元元書房)
「……その半生の奮闘を物語るように、大小、幾百とも知れない異国調の象の置物や玩具が飾られている。若くして逝かれた、最愛の故夫人の示唆に基づいて、コレクションを始められたのだそうだが、…略…彼のいくつかの歌劇作に現れ、その代表作ともいうべき「白象」は脚光の許に絶讃を博したものである。象の研究が戯曲「白象」にまで及ぶ所に、田澤さんの面目躍如たるものがあると思う。……」
(甲賀三郎 序文より抜粋)
コレクション、研究の発端は御夫人の影響のようです。
それにしても(今で言う)外交官がコレクションに飽きたらず、戯曲まで作る情熱は一体どこからくるのだろう。
悔しいが私のコレクション、象好きなんて、足下にも及ばないことがよ〜くわかった。

昭和17年にもう一冊、象マニアが本を出している。
それは来月お楽しみに!

昭和16年12月5日 初版


4月のオススメ本

【しあわせ動物園】 東京動物園協会(求龍堂)
全頁モノクロ写真で構成された1950〜1990前半までの写真集。
心許した相手(飼育員)にしか見せない表情や、こちらが思わずプッと笑ってしまうショット等、疲れた心と身体に効くオススメの1冊。
特にお気に入りなのは『チンパンジーのビリーと吉原耕一郎さん 多摩動物公園・1985』
『カバのナゴヤとサツキ親子 上野動物園・1973』
『チンパンジーのサニー・クロと加藤一三 東山動物園・1967』
『アジアゾウのジャンボー 上野動物園・1978』
かなぁー。どれも好きだけど…。
ここに登場する動物達やその子孫・仲間に逢いに、ますます動物園へ行きたいくなっちゃう!

上野動物園にて購入。

2001年12月10日 初版


3月のオススメ本

【動物たちの昭和史T・U】 中川 志郎(太陽企画出版)
裏表紙にも動物たちが。 2002年3月20日、上野動物園は開園120周年を迎えます。
上野動物園の歴史は日本の動物園史も同然。
そこで今月はこの本を紹介したい。
中川志郎さんと言えばパンダの飼育係として有名だったが昭和27年、上野動物園に臨時職員として採用後、多摩・上野の飼育課長・園長歴任された方。
Tでは主にインディラ(インドゾウ)、団十郎(ニホンザル)、スージー(チンパンジー)、デカオ(カバ)、タカオ(キリン)、モリー(オラウータン)、ブルブル(ゴリラ)が、
Uではランラン・カンカン(パンダ)、ナイロビ(ライオン)、トムトム・タムタム(コアラ)、タロウ・ミチコ(エゾヒグマ)、ポチ・チビ(カリフォルニアアシカ)、一文字(ロバ)、サイタロウ(クロサイ)、不忍池のカワウ達が登場する。
これを読んで3月20日の”120人テープカット”へ出掛けましょう。

1989年5月10日 初版(T)
1992年3月31日 初版(U)


2月のオススメ本

【クリちゃんのアフリカ動物旅行】 根本 進(竢o版社)
年が明けて間もない1月7日、漫画家の根本進さんが他界された。
前日も取材の為、上野動物園に訪れていたという。
「クリちゃん」は1951(昭和26)年から65(昭和40)年にわたり朝日新聞4コマ漫画に登場した主人公。
この本は1967(昭和42)年、朝日新聞社から発刊された本を再編集したものです。
文章付ですが、イラストだけでも充分楽しめて、あったかぁ〜い気持ちになる1冊です。
表紙はご覧の通り変色して決して良い状態ではありませんが、定価1500円が古書店で400円だったのでお買得でした。

1991年2月1日 初版


1月のオススメ本

【サーカス研究】 蘆原 英了(新宿書房)
舞踊、バレエ、シャンソン、演劇等の評論家として活躍。
この本は氏が亡くなってから3年後に出版されたものだが、多数の図版が掲載されていて、象コレクターにとっても非常に参考になる本です。
これら生前氏が蒐集されたコレクションは現在、国立国会図書館の「蘆原英了コレクション」として納められている。
その一部が国際こども図書館(東京・上野)の「本にえがかれた動物」(現在終了)で見ることができた。
3年ぐらい前、京都の骨董屋さんがサーカスのポスターを出していたことがあった。昭和30年代のものでしたが、非常に絵がよくて(勿論象も描かれていました)、大きいポスターだったが、額付で『6万円』!!
手も足も出ないので、せめてもと目に焼き付けたしだいです。

平成14年2月24日(日)まで東京ドームで「ボリショイサーカス」がやっています。
ワタクシ、暮れの忙しい時に見てきました。
オススメは『子象のサーカス』です。絶対おもしろいっ!先にパンフレットを見てはいけませんよ。

1984年3月31日 初版


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