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絵付きエロ小説。
姉弟で。
エロ小説だ。
よって、延々やってるだけ。という言い方もできる。この言い方でこの本のかなりの部分(分量的に8割ぐらい?)の説明もついてしまうような気もする。
でも、ひとつ気にかかった。すごく。
それは、この「小説」がひじょうに静粛で、叙情的な雰囲気に、始終包まれていること。その静けさ。
にくのまじわりもつ、おさない姉と弟だ。
エロ小説的な「ふつう」なら、もっとかしましくても誰も驚かないと思う。
マッシブでマッチョなワイルド・ファンタジーがまかりとおっても、全然不思議はない、と思う。
でも、どうしてか、ここはとても「静か」なんだ。
エロ小説なんだから、クシ団子式にヤリっぱなし。もう、オブジェクト指向でヤリっぱなし。「マンコ、マンコいいですッ、マンコ気持ちイイですっ!」なんつーみもふたもある台詞も目白押し。なのだ。けど。
ふとした一瞬、垣間見える空気。
それが、ゾッとするくらい、(こういってよければ)綺麗で、静かなんだ。
例えば、ふたりだけで泊まった旅行の朝、ふとんにくるまりながらジュニアノベルを読む姉のすがたと、それを見る弟の呟きが。
それまでふつうだったそれが、ふつうではなくなって。
とくべつだったそれが、とくべつではなくなって。
なんとなく気づいてたことが、そっとさしだされたその一言ではっきりとしてしまって、それまでのすべてが、「昔のこと」になってしまった、その一瞬が。
それは。とてもとても静かで穏やかで、こういってよければ綺麗なんだ。
ああ、そうか。もし、こいが本当にとくべつなもので。
とくべつなこい、というものが、もし、あるとするならば、こういう季節、こういうやりかたでしか、それはありえないのかもしれない。
とくべつなこい。
こどもたちのこい。
うん。エロい。もしかすると、すごく。