第弐齋藤 土踏まず日記 : J・さいろー『SWEET SWEET SISTER』

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2001/10/18 (木)

[BOOK] J・さいろー『SWEET SWEET SISTER』(イラスト:ナヲコ,コアマガジン,1300円)

 作者ページ。http://www.din.or.jp/~sairo/

 絵付きエロ小説。
 姉弟で。

 エロ小説だ。

 よって、延々やってるだけ。という言い方もできる。この言い方でこの本のかなりの部分(分量的に8割ぐらい?)の説明もついてしまうような気もする。

 でも、ひとつ気にかかった。すごく。
 それは、この「小説」がひじょうに静粛で、叙情的な雰囲気に、始終包まれていること。その静けさ。

 にくのまじわりもつ、おさない姉と弟だ。

 エロ小説的な「ふつう」なら、もっとかしましくても誰も驚かないと思う。
 マッシブでマッチョなワイルド・ファンタジーがまかりとおっても、全然不思議はない、と思う。

 でも、どうしてか、ここはとても「静か」なんだ。

 エロ小説なんだから、クシ団子式にヤリっぱなし。もう、オブジェクト指向でヤリっぱなし。「マンコ、マンコいいですッ、マンコ気持ちイイですっ!」なんつーみもふたもある台詞も目白押し。なのだ。けど。

 ふとした一瞬、垣間見える空気。
 それが、ゾッとするくらい、(こういってよければ)綺麗で、静かなんだ。

 例えば、ふたりだけで泊まった旅行の朝、ふとんにくるまりながらジュニアノベルを読む姉のすがたと、それを見る弟の呟きが。

 それまでふつうだったそれが、ふつうではなくなって。
 とくべつだったそれが、とくべつではなくなって。
 なんとなく気づいてたことが、そっとさしだされたその一言ではっきりとしてしまって、それまでのすべてが、「昔のこと」になってしまった、その一瞬が。
 それは。とてもとても静かで穏やかで、こういってよければ綺麗なんだ。

 ああ、そうか。もし、こいが本当にとくべつなもので。

 とくべつなこい、というものが、もし、あるとするならば、こういう季節、こういうやりかたでしか、それはありえないのかもしれない。

 とくべつなこい。

 こどもたちのこい。

 うん。エロい。もしかすると、すごく。

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