増担保規制銘柄の値動き
2013年01月12日(土)
注目銘柄・急騰株には付き物の、増担保規制。
これが掛かるとどのような影響が出るのでしょうか?
ガンホーを例に解説します。
増担保規制とは?
増担保規制(ましたんぽきせい)とは、証券取引所が実施する規制です。
通常、信用取引を行う場合は委託保証金率が法令で30%以上とされていますが、
それを引き上げる措置です。
具体的には、
「50%(うち現金20%)」
などと規制されます。
主なポイントは2つ。
・建玉に必要な保証金が増える
例えば、100万円の銘柄を売買するときに必要な保証金は以下のようになります。
通常30% → 30万0000円 (通常建玉可能額100万0000円)
規制50% → 50万0000円 (通常建玉可能額166万6666円)
規制70% → 70万0000円 (通常建玉可能額233万3333円)
一概には言えませんが、
50%規制で約1.6倍
70%規制で約2.3倍
の余力が必要となります。
・現物株を保証金担保として使用し辛くなる
「50%(うち現金20%)」の規制ですと、
100万円の株を信用取引で建玉しようとする場合、
20万円の保証金が現金で必要になります。
現金のみを保証金としている人は影響ありませんが、
例えば現物株を担保にしている場合、上記の現金も無いと建玉できません。
簡単に言うと、
「信用取引がし辛くなり、個人投機家の売買が減る」
ということです。
大口は、
飛び付いてきた個人投機家に、自分の持ち株を売りつけたい
ので、
規制が掛かっている間は買い上がりを控えることが多くなります。
※規制とともに終了する銘柄もありますが、
逆に、規制当日に個人を振るい落として上がっていく場合もあります
※規制前に建てた玉は規制されません
→ 慌てて投げて、余力が足りず上昇に乗り遅れることも多々あります
→ 例えば、こんなパターンです。→ 「3649PSC 上放れ」
値動きの例
では、具体的にどのような影響が出るのかをチャートを見て検証しましょう。
【3765ガンホー】
2012/11/20に増担保規制が掛かり、
3週間程保ち合いの状態となりました。
そこから上放れ。
未だに増担保規制は解除されていませんが、
日柄調整が済み、上昇し続けています。
増担保規制の当日はGDから始まることが多いのですが、
そこから陽線となることも多いです。
大切なのは、増担保規制になったからといって慌てて投げるのでなく、
いつも通りに自分の決めた損切りラインを守る、ということです。
【4583カイオム】
さて、2013/1/9に2度目の増担保規制となり、
再び調整模様のカイオム。
この銘柄の行方は如何に!?
規制の数日前に調整入りしていた所だったので、
丁度いい休息なのかもしれません。
25日移動平均線が近づいてくる頃までは待つとしましょう。
【その後の値動き】
この記事も公開から時間が立ち、取り上げた銘柄にも動きがありました。
参考までにその後の値動きの記事をどうぞ。
4583カイオム 高値保ち合い (1/19)
銘柄に惚れるな (1/30)
2月 注目銘柄のまとめ (3/2)
増担保規制について、更に突っ込んだ記事を追加しました。
→ 増担保規制銘柄の値動き2
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