ヨネックスレディス第2日、18番グリーンで笑顔を見せる服部真夕(左)=新潟県・ヨネックスCCで(武藤健一撮影)
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◇ヨネックスレディス<第2日>
▽8日、新潟県・ヨネックスCC(6336ヤード、パー72)▽晴れ、気温23・8度、風速1・6メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽104選手(うちアマ8人)▽観衆4845人
AKB総選挙が盛り上がった中、ゴルフ界のまゆゆこと服部真夕(25)=LIXIL=が70とスコアを伸ばし、首位と3打差の通算5アンダー6位で最終日を迎える。前週は1打差の2位に涙をのんだ服部。目指すはセンターしかない−。8アンダー首位には表純子(39)=中部衛生検査センター、福田裕子(31)=関西軽井沢GC=ら4選手が並んでいる。
悔しそうに顔をしかめて、服部がクラブハウスに上がってきた。
「く〜っ! 取りたかったですね〜、最後」。どうしてもバーディーで終わりたかった18番パー5で2メートルのチャンスを逃しパー。この日は3バーディー、1ボギーにとどまった。本当は60台のスコアで最終日へ勢いをつけたかったのだろう。
「チャンスは結構ありましたけど、カップに蹴られたのも多くて。もうちょっと強く打てていれば入ったというパットばかりでした」。調子の上がっているウェッジでは、6番で109ヤードをピンそば30センチにつけるなど相変わらずのさえも見せている。「パットをもう少し打つことができればビッグスコアを出せる手応えはある」という。
大会直前の4日に東京都内で行われた師匠・岡本綾子のプライベートコンペに参加した。「前の日に都内でミーティング委員会(LPGAの選手会にあたる組織)があったので」というスケジュールが理由だったが、他の門下生を混ぜず同組でラウンドするのは「いつ以来だろう…って思い出せないぐらい久しぶりでした」。今季前半は思うような成績が出せず苦しんでいた服部への特別待遇。綾子師匠のさりげない心配りだった。
「今の課題は、とにかくダウンスイングで頭を右に傾けないという一点だけ。明日は頑張りますよ!」。師匠の思いやりは感じ取っている。それに応えたい。AKBのまゆゆは3位だったが、ゴルフ界のまゆゆは表彰式のセンターを取ってみせる。 (月橋文美)
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