東日本大震災:「3・11以前の生活したい」 避難の高田さん、中区で講演 /広島

毎日新聞 2013年03月19日 地方版

 東日本大震災や福島第1原発事故で被災した子どもたちの作文や被災地に思いを寄せた詩を朗読する「東日本大震災から2年をむかえ−忘れないこと、忘れてはならないこと−」が17日、中区の広島市立中央図書館で開かれた。広島に避難して暮らす人たちによる講演もあり、参加者たちは思い思いに震災について考えた。

 震災と原発事故から2年を迎えて記憶の風化が危ぶまれる中、改めて被災地への思いをつないでほしいと、同図書館が主催した。

 原爆文学の朗読を通じてヒロシマを伝える活動を続ける「ひろしま音読の会」のメンバーが、同図書館が所蔵する8冊の文集や絵本、詩集を朗読。広島に避難した当事者でつくる「アスチカ」のメンバー2人が、自身の震災直後の体験や、現在抱える苦難や思いを語った。

 福島原発事故後、福島県浪江町から東広島市に避難している高田英子さん(57)は「語るには少々つらいが、現実に遭った誰かが恐ろしさや憤りを伝えていかなければ、時間と共に風化してしまうのではと思った」と語り、腰が抜けるような大きな揺れ、何もかも飲み込む「黒い巨大な魔物」のような津波、目に見えない放射能という三重苦を証言した。さらに「戻れるなら早く浪江の土を踏んで、3月11日以前のように家族で普通の生活をしたい」と語り、「皆さんも1日、1分、1秒を大切に過ごしませんか。自分という存在を日々誰かに分かるようにしておいてください」と呼びかけた。【加藤小夜】

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