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Wormhole襲撃によせて

引越しして職場から家までの通勤距離が長くなり、また朝型の生活リズムとなったためほとんどEVEをプレイできていないKushanarです。自身がこのような状況におかれて改めて今まで言われてきたEVEの課題に直面しております。毎日多くて1〜2時間しかプレイできない状況ではHighでミッション、堀など自分自身がコントロールできる環境でプレイしたくなる気持ちは十二分に察せられます。

さて、既に過去のこととして取り扱われているONI Industryによる日本人Wormhole襲撃の件。私は上記の事情でほとんど関与することができず、悔しい思いをさせていただきましたが私の視点で本件がどのように感じられたか記録に残しておこうと思います。

以下、メンバーから聞いた話。

接触日
・弊社のWormholeに先方が穴あける
・先方から撃たないでねといわれる
・NBSIを標榜しているため丁重にお断り
・先方Wormholeにスカウトを入れた直後、先方からボマーによる攻撃
・翌日のための襲撃計画をたてる

襲撃1日目
・DTまたいでM-POS建て
・物資を運び込む
・交戦&POS攻撃
・武装半分無力化

襲撃2日目
・弊社のもう一つのWormholeから先方のWormholeへとつながる
・POS攻撃
・5時まで攻撃&リーンフォース
襲撃3日目
・交戦&POS周りでバブル配置
・Roll氏(FC、本作戦の全責任者)が停戦交渉指示
・直接TS(VC)で話して交渉
・ONI社内ではブーブー
・実は手前システムに100名規模の援軍がいた(わかっていなかった)

収益
・2.4Bil + Orca(600M)
※経費は計上しておりません


1. ONI Industryの人材の豊富さ
私が何かをしなくとも、自由に企画をたてそれを実行できるメンバーが揃っており、スマボ襲撃の件含め組織として恵まれていることを改めて実感いたしました。しかし、今回私がいなかったことで現場指揮と全責任、この両方をを引き受けなければならかなかったRoll氏に辛い思いをさせてしまいました。

2. 連合軍運営の難しさ
以前ONI社もWormhole救援に行った事があります。その際も他社含め70名ほどの規模の援軍となりましたが、当時はまだNullSecに進出しておらず大規模PvPを体験していなかったのもあり効果的な部隊牽引ができず散々たる結果に終わっております。このときから連合軍運営の難しさを悟り、それ以来Wormhole救援要請があっても行かないようにしています。

よくある救援依頼としては

・自前のWormholeに敵性勢力がPOSを立てたので助けてほしい
・敵性勢力の情報

となり、実はこれだけでは行きたくないんです。
私が行ってもいいかなと思うのは

・作戦における全責任者(意思決定者)の所在が明確
・指揮系統、役割を明確にしている(するつもり)
・作戦開始前の事前に打ち合わせする(するつもり)
・他に声をかけているところ

です。本来依頼というのはお願いですから相手を説得できねばなりません。相手を説得するには「勝つんだ」という意思をきちんと持つことが重要です。特にHighの経験しかない方々はご自身の隠された力量に気づいてない場合が多いので余計です。重い腰を上げてもらったなら、なおさら注意しなければならないのは、相手の時間を自分たちのために使ってもらっているということ。なんの利害関係もない人たちに来てもらってるんですから、作戦行動以外ではよほど気を使うべきでしょう。

理想としては現場指揮者、つまりFCは敵性排除という目的を担い、全責任者(この場合はWormhole所有者)が作戦全体を戦略的に俯瞰する役割の人間が必要でしょう。また、Wormhole所有者がこういった事態に不慣れな場合は、連合の中でこういった事態における経験値の高い企業の代表に”参謀”的な役割を担ってもらうことを打ち合わせのときに明確にしておけば、無用な混乱はさけられるでしょう。あと、もちろん艦種やFitも。そうして、言い方は悪いですが各種雑音をシャットアウトします。

作戦全責任者が撤退、交渉、戦闘継続等の判断を行いこれを速やかに通達。その際の判断材料となるものを参謀が提供。FCは敵性排除のみに注力すること(経験未経験問わず任命の責任は全責任者にあるので気にしない)。これは軍事の素人の私でも理解できることですから、本ブログの読者の皆様にとっては自明の理でございましょう。

また、共通の情報伝達網の整備も必要です。VCを使ってない人もいるでしょうからVCとテキストチャットをつなげるために工夫するとかそういったことも大事になってきます。

援軍の方々は普段あまりない事態にお祭り的なノリで行ってる方が多いとは存じますが、状況によっては企業のメンツよりもご自身の会社のメンバーの都合を優先させてあげたほうがよい気がします。リスク説明を十二分に行い最強の敵は「待ち時間」ということを理解してもらいましょう。


とはいえ、火急の事態ともなればオロオロするのが人間であり私もその中の一人に間違いはないでしょう。


転じて、もし仮にこれがWormholeではなくてSOV戦だったら?と想像してみてください。わくわくしませんか?自分たちで戦略を考え、外交し、戦術を駆使して戦い、勝利を得る。自分たちに都合の良い時間で計画性をもって作戦を実施できるなら、きっと敷居も低くなることでしょう。JPプレイヤーが真に自由を獲得する、そのためにAllianceが必要ならばその構想実現に邁進するつもりです。



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