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まあ…ちょっとマイナーなネタになりましたね……。
『大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!』を更新いたします。
241 果たしてどちらが『ついで』かな?
その日の夕暮れ………


ボニファス邸

シルヴィア・山城
「「ただいま帰りました」」

ボニファス
「うむ、お帰り…ほう、今日は初見のお客さんも居るのか…しかも、多いの」

福本
「すみません、ぞろぞろと大勢で来てしまって」

ボニファス
「ほっほっほ。なに、構わね。若者の話すのはこの老骨にとっては楽しみのひとつじゃ」

……まあ、普通に山城と話せてる時点で只の老骨じゃあ無いだろう…とツッコミを入れるのは無粋な為にやめておく。

山城
「ボニファス卿、少し応接室を使わせて頂きます」

ボニファス
「ほっほっほ、構わねぞ」

そう言うとボニファス卿は居間の方に足を向けた。

シルヴィア
「すっかり曾孫が可愛くて可愛くて、仕方がないの」

セルベリア
「ふふふ、そうですよ」

子供よりも孫、孫よりも曾孫が可愛い…これは世界共通事の様だ。

山城
「さて、応接室に入ってくれ。話はそれからだ」



応接室

山城
「さて、勇気の言う『用事』の事だが……これを見てくれ」

シルヴィアが持っていた地図をテーブルに広げ、それを福本、セルベリア、セイバー、福田、石田、アイギナの6人が注視する。

福本
「これは…半島の根元付近の沿岸から内陸までの地図…ですね?」

シルヴィア
「そうだ。今回、第七艦隊司令・副司令、陸戦隊に協力して欲しいのがこの地の調査だ」

そう言うとシルヴィアはイリルティア王国と国境にある場所を指差した。

セイバー
「ここ…は?」

山城
「『諸国連合体』の中で一番シリルティア王国に近い『マルテント国』だ」

福田
「えーと、国名は置いておきまして…『諸国連合体』とは?」

シルヴィア
「うむ、まあ名前の通り、この地方の各地にある土着豪族が国を作り、そんな国が集合した連合体だ」

福本
「つまり、小国が大国に対抗する為に連合した。その集まりが『諸国連合体』と言う事ですね」

山城
「そうだ。もちろん、『諸国連合体』とはシリルティア王国とも国交がある。そして、その国交の条件の1つに『関所の無断設立の禁止』と『都市外での税の取り立て禁止』だ」

セイバー
「読めてきました。マルテント国が約束を破った…と?」

山城
「それも一方的にな。事前通告も無しでだ」

福本
「あらら…それは不味いでしょう」

シルヴィア
「不味過ぎだ。しかも、ここ最近、他の諸国連合体の国々ともギクシャクしている」

石田
「あぁ…つまり、協力して原因を探ろうって事ですね?」

山城
「そう言う事だ。まあ、ちょうど良い具合に色々とあったからな」

福本
「…なんですか、その『色々』って?」

シルヴィア
「鷲井が現地調査に行っている…物は大型と小型だな」

6人
「「「「「「はぁ??」」」」」」

山城
「おいおい…鷲井の報告だと、物はギャロップ陸戦艇とホバートラックだとさ」

5人
「「「「「ま、マジですか??」」」」」

シルヴィア
「ちゃんと証拠の写真もあるぞ」

そう言って10枚程の写真をテーブルに置いた。

福本
「た、確かに…ギャロップ陸戦艇とホバートラックです」

山城
「まあ、それの調査の陰に隠れて今回の事も調べてくれ…ってとこかな」

福本
「無茶を言いますね…まあ、自分はいいですけど」



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