国内外で広く使われているネオニコチノイド系農薬が、水田や河川から検出され、ミツバチの生息に悪影響を及ぼすレベルになる例もあることが、愛媛大の河野公栄教授らのグループによる愛媛県内での調査で8日、明らかになった。
ネオニコチノイド系農薬は世界各国で報告されているミツバチ減少との関連が疑われ、欧州連合(EU)では使用禁止の動きが出ている。河野教授は「(国内でも)環境中のデータや昆虫に与える影響について、広範囲の調査が必要だ」と指摘している。
河野教授らは2010~12年の3年間、県内の水田の水や、それが流れ込む河川など3地域合計13地点の水に含まれる、ジノテフランやニテンピラムなどネオニコチノイド系農薬5種類を分析。
水田で散布されたジノテフランが水田水から河川水まで広く検出され、最高濃度は水田水の1リットル当たり61マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムだった。また、調査した水田では使われていないニテンピラムも、最高で同41マイクログラムが検出された。
水質汚濁に関する国の基準は超えていないが、米国で報告されているデータから推定すると、今回検出された高濃度のジノテフランを含む水をミツバチが体重の数%飲んだ場合、亜急性から慢性の毒性影響が出る可能性があるレベルだった。
花粉や蜜からも農薬を体内に取り込むことや、複数の農薬による影響を考えれば「散布されたネオニコチノイド系農薬がミツバチに毒性を引き起こしている可能性が高い」と結論付けた。〔共同〕
河野公栄、農薬検出、ネオニコチノイド系、農薬、ミツバチ、ジノテフラン
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