巨人−楽天 6回裏1死、右越え本塁打を放った阿部(右)は、先発菅野の出迎えを受ける=東京ドームで(北田美和子撮影)
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◇巨人5−3楽天
巨人が4連勝を飾った。5回に3点差を追い付かれたが、6回に阿部の2戦連発となる16号ソロで勝ち越した。8回には代打小笠原の適時二塁打で加点した。菅野は7回途中3失点でリーグトップに並ぶ6勝目。楽天は拙攻が目立った。
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メジャー斬りでセ界の“センター”に並び立った。巨人・菅野は7回途中3失点で5月11日のDeNA戦(ハードオフ新潟)以来約1カ月ぶりの6勝目。登板4試合目での交流戦初勝利で、阪神のメッセンジャーと能見に並ぶハーラートップタイに躍り出た。
メジャー通算434発のジョーンズと61発のマギー。楽天の躍進を支える2人のスラッガーにルーキーが堂々と立ちはだかった。戦前から「2人ともパワーヒッターだけど、全然タイプが違う。ジョーンズは粗さがあるけど、マギーはうまさも持っている」と分析。本番でもイメージ通りに封じてみせた。
ジョーンズに対しては110キロ台のカーブで見逃し三振に仕留めるなど第1打席から2打席連続三振。聖沢の3点二塁打で同点とされ、なお2死二塁の場面で迎えた第3打席でも真っすぐで遊ゴロに打ち取ってピンチを脱出した。マギーに対しては「1打席目はびびってしまった」と四球を与えたが、その後の2打席はカットボールを有効に使って料理。打線のポイントとなる2人を計5打数無安打1四球に抑え、大量失点を防いだ。
「ジョーンズはきょうはあまり調子がよくないように見えたけど、2人を抑えられたのは自信にしたい」と明るい表情の菅野。川口投手総合コーチも「ハーラートップタイだから言うことない」と脱帽するピッチングで、奇跡の交流戦逆転Vに望みをつないだ。 (臼杵秀之)
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