ボバディージャはIBFユースのバンタム級王者。キャリアは11戦。元世界王者で30戦のキャリアの大毅にとって物足りなさは否めなかったが、序盤から終始前に出て、ボバディージャにスキを与えなかったのは良かった。ただ、毎回ポイントを取りながら6回にTKOしたものの、格下相手にもたついたのも事実だ。
快勝に二重丸を付けられないのは、バンタム級リミットでの契約ウエートが背景にある。2階級制覇をするにはスーパーフライ級で減量が厳しくなる。今日のようなパワーファイトはできない。ターゲットは河野から王座を奪取したソリス(ベネズエラ)が濃厚。大毅は左のボディーブローは天下一品で誰もが認めるが、それを生かすコンビネーションにもう一段の進化が欲しい。 (格闘技評論家)