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【グラニュース】


ピクシー体制6年目の曲がり角<11> 田鍋に期待!!新スピードスター

2013年6月9日 紙面から

 「ピクシー体制6年目の曲がり角」の最終回はMF田鍋陵太(20)。2年目の今季は出場時間を少しずつ増やしている。縦へのスピード勝負にこだわってきた男は、駆け引きや中央へ切れ込む動きでプレーの幅を広げ、グランパスの“ジョーカー”になろうとしている。

 成長の跡が詰まった27分だ。ルーキーイヤーの昨季は13試合消化時点で出場なしだった田鍋だが、今季は3試合、27分出場。8試合でベンチ入りを果たしている。戦力として徐々に台頭してきた。

 スピードはチームトップクラス。もともとライン際をドリブルで駆け上がるプレーが得意だったが、今季は「得点にこだわりを持ってやろうと思っている」とゴールへの意識も増している。練習試合では珍しくヘディングで得点を挙げた。

 ストイコビッチ監督からは「相手と駆け引きできるようになれ」とアドバイスされたという。田鍋はDVDなどでバルセロナの快足FWペドロ、チェルシーの天才MFアザールらの動きを研究。世界トップレベルの技を盗み、プレーの幅を広げようと懸命だ。

 田鍋が手応えを得たシーンがある。4月24日のナビスコ杯・鹿島戦。後半途中から出場すると、ロスタイムに元日本代表のDF中田をドリブルで抜き去り、悪質なファウルでイエローカードを誘発。「今までにない感覚があった」と言う。

 今の田鍋には、たとえ相手が一線級のDFでも1対1で上回るだけの力がある。「自分の中には危機感がある。モチベーションは高い。チーム状態が悪いので、活性化させるような働きをしたい」

 永井(スタンダール)が退団し、スピード系のタレントが欠乏しているグランパス。50メートルを5秒8で駆ける田鍋がポジション争いに本格参戦すれば、攻撃の迫力は増してくる。 (木村尚公)

 =おわり

 

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