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【サッカー】

長友が本田に逆要求 「Cロナ、メッシになれ」

2013年6月9日 紙面から

イラク戦に向けた練習で、ダッシュを繰り返す長友(中)ら日本代表=ドーハで(共同)

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 【ドーハ松岡祐司】日本代表のDF長友佑都(26)=インテルミラノ=が7日、ワールドカップ(W杯)出場決定後の公式会見でチームメートに“公開説教”したMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=に、世界ナンバーワンのスター選手になるよう逆要求した。W杯優勝に向け、長友は自身の成長とともに、盟友の本田のレベルアップこそ不可欠とし、クリスティアノ・ロナルド(レアル・マドリード)、メッシ(バルセロナ)級のプレーを求めた。

 長友の顔は笑っていたが、鋭い目つきは本気だった。

 「圭佑には、クリスティアノ・ロナルドやメッシ並みの影響力のある選手になってもらいたい。いや、なってもらわないといけない」

 5日の会見では、本田から「サイド突破の精度向上」という課題を突き付けられた。妥協なき進化への姿勢で同調する仲間だからこそ、今度は長友が本田に要求をぶつけた。圧倒的な決定力で世界の頂点に君臨するスーパースター2人を引き合いに、その高みまで必ず上り詰めろと求めたのだ。

 長友からこんな話を聞いたことがある。

 2011年1月、アジア・カップ(カタール)の期間中に、長友と本田に岡崎を加えた「86年組」の3人で熱く、深い激論を交わした。お互いの課題を指摘し、改善を要求し、成長を促し合うというものだったという。

 「俺たちは世界を圧倒したい。相手がアジアでもヨーロッパでも南米でも、世界を圧倒できるような実力を付けて圧倒したい」。そのときから、長友はそう語っていた。

 ただ、1年後にW杯を控え、危機感が頭をもたげてきたのも事実かもしれない。「自分自身もそうだが、みんなに成長してもらわないと、僕らの夢はかなわない」。本田への叱咤(しった)の理由は、その1点にある。

 中心プレーヤーの言葉には責任が伴う。「いくら口で言っても、行動で示さないと。やらないと」。眼前のイラク戦、その先にあるコンフェデ杯に向け、人一倍強い責任感が、長友を前へ前へと突き動かしている。

 

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