中部電力は７日、機関投資家向けに200億円の普通社債を発行すると発表した。期間は10年間。調達資金は浜岡原子力発電所（静岡県御前崎市）の津波対策工事などの設備投資や借入金返済、過去に発行した社債の償還に充てる。中部電が社債を発行するのは昨年９月の５年物以来。10年物は2010年10月以来、２年８カ月ぶりになる。
利率は年1.194％で、国債に対する上乗せ幅は0.38％。払込期日は14日。
中部電は12年度に社債200億円を含む5260億円の長期資金を調達した。13年度は3000億円の資金調達を計画しており、うち最大1300億円を社債で賄う。
同社は「市場動向を見て時期を決めた。投資家の需要を確認し、10年物で長期資金が安定的に確保できると判断した」（幹部）としており、社債金利のベースとなる長期金利が落ち着いたと見て発行に踏み切る。
中部電力、社債、機関投資家
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