農林水産省が7日に公表した「米に関するマンスリーレポート」によると、卸会社などが抱えているコメの流通在庫は4月末で46万トンと前年同期に比べて31%増加した。価格の高止まりでコメの消費量が伸び悩み、スーパーや外食・中食業者などの引き合いが鈍いことが影響した。
在庫水準の高さを背景にコメの卸間価格は4月以降、下落基調が鮮明になっている。新潟産コシヒカリ(一般)は、玄米60キロ1万6400円前後と3月下旬に比べて4%下がった。
流通業者や生産者などの需給判断を示すDIも5月時点で29となり、前の月に比べて4ポイント低下した。DIは数値が小さくなるほど需給が緩和していることを示しており、コメの過剰感が一段と強まっていることを示している。
コメの流通在庫が膨らんでいる背景には2012年産米の価格が商戦開始当初から高止まりしていたことがある。出荷業者が卸会社に販売する相対価格は出回り当初、11年産米に比べ1割高く、スーパーや外食産業が購入を敬遠した。
現在も12年産米の割高感は強い。4月の相対価格は玄米60キロ1万6508円(全銘柄平均)。11年産の前年同月の価格に比べて7%高い。
流通在庫、価格高止まり、コメ
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