7日の東京株式市場で東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が前日に比べ3.87ポイント低い76.91%に低下した。80%を割り込んだのは2012年8月6日(79.05%)以来で、同6月12日(75.43%)以来、約1年ぶりの低水準となる。7日の日経平均株価は26円安と小幅安にとどまるも、最近の急ピッチの下落基調を引き継いで東証1部の値下がり銘柄数は1447(値上がり数は231)と高水準で、騰落レシオを押し下げた。
騰落レシオは相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を測るテクニカル指標で、一般に直近25日間の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出する。経験則では120%以上が「天井圏」、70%前後が「底値圏」とされる。昨年6月は日経平均が昨年の安値圏で推移していた局面。昨年の安値(8295円)を付けた6月4日には59.33%まで低下したが、その後は日経平均が徐々に持ち直すとともに、騰落レシオも底入れしていた。
日経平均も7日終値時点で25日移動平均からの下方かい離が9.81%(QUICK算出)と、11年3月の東日本大震災発生直後以来の大きさで、目先は「売られすぎ」として反発を見込んだ買いを誘いやすい水準にある。ただ、みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「来週は株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出を控え、まだ先物主導の乱高下など不安定な値動きが続きそうで、もう一段の相場下押しもあり得る」と指摘。値ごろ感の買いが入り始めるなど、相場が落ち着きを取り戻すのは再来週以降とみていた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
騰落レシオ、日経平均株価、東証1部、みずほ証券
日経平均(円) | 12,877.53 | -26.49 | 7日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 15,248.12 | +207.50 | 7日 16:39 |
英FTSE100 | 6,411.99 | +75.88 | 7日 16:35 |
ドル/円 | 97.55 - .58 | +0.97円安 | 8日 5:48 |
ユーロ/円 | 128.97 - .04 | +1.04円安 | 8日 5:49 |
長期金利(%) | 0.860 | +0.025 | 7日 16:13 |
NY原油(ドル) | 96.03 | +1.27 | 7日 終値 |
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