【シンガポール=共同】B型、C型のウイルス性肝炎による死者数がアジアを中心に世界で急増し、2010年の死者は当初の予想を超える140万人以上となったことが7日分かった。世界保健機関(WHO)は同日、シンガポールで記者会見し、エイズウイルス(HIV)と同様に肝炎対策に本格的に取り組む方針を明らかにした。
WHOは、B型、C型のウイルス性肝炎の感染者は症状の出ていない人も含め世界で5億人以上いるとみており、感染防止や治療に向け各国の政府や研究者と連携する横断的組織「世界肝炎ネットワーク」を同日付で設立した。
米ワシントン大の保健指標評価研究所が昨年12月に公表した調査によると、10年のウイルス性肝炎による死者は約144万人でHIVとほぼ同数。20年前に比べ46%増加し、結核やマラリアの死者数を上回った。
WHOによる肝炎への組織的な取り組みが始まったのは07年ごろからで、担当者の数はHIVやマラリアに比べ「20~30分の1」(関係者)にすぎないのが現状という。
日本の厚生労働省によると、日本のウイルス性肝炎の年間死者数は最新の11年のデータでB型が517人、C型が4737人。B型肝炎ワクチンについては、昨年5月に厚労省の専門家会議が定期接種化することを提言したのを受け、検討が進められている。
B型、C型肝炎のウイルスは主に血液を介して感染する。自覚症状がないまま肝硬変や肝がんに進行するケースもある。〔共同〕
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