米中首脳会談 まもなく開始へ6月8日 7時0分
アメリカのオバマ大統領と中国の習近平国家主席の初めての首脳会談が、西部カリフォルニア州の保養施設でまもなく始まる予定で、両首脳は、打ち解けた雰囲気の中で信頼関係を構築し、米中関係の強化を図りたい考えです。
22期目のオバマ大統領と就任から3か月に満たない習近平国家主席との間で行われる初めての首脳会談は、西部カリフォルニア州、パームスプリングス郊外で、7日午後(日本時間の8日午前)から2日間の日程で行われます。
両首脳は、会場となる保養施設で、打ち解けた雰囲気の中、6時間以上にわたって非公式に会談する予定です。
習近平主席は6日、一足早く現地入りしており、オバマ大統領もまもなく現地に到着する予定です。
会談で両首脳は、北朝鮮の核問題や、アメリカが中国が発信源だと主張するサイバー攻撃など、2国間の問題だけでなく、グローバルな問題まで幅広く、率直に意見を交わし、首脳間の信頼関係を構築したいとしています。
さらに会談では、沖縄県の尖閣諸島や南シナ海の島々を巡って、中国が領有権を主張している問題も話し合われるものとみられます。
この中で米中両首脳が、日中の対立について、直接、意見を交わすことも予想されます。
両首脳が、初めての首脳会談を通して、どこまで関係強化を図れるのか、米中2大国の今後の関係を占ううえで会談の行方に関心が集まっています。
会場周辺では人権団体の抗議活動も
米中首脳会談の当日を迎えた7日、カリフォルニア州パームスプリングス郊外の保養施設の周辺には、警察車両が至るところに配置され、道路が封鎖されるなど、ものものしい雰囲気になっています。
高さ6メートルほどの見張り台も設置され、警察官が監視に当たっていました。
一方、施設周辺には、40度を超える暑さの中、前日に続き、人権団体や、中国国内では活動が禁止されている気功の愛好者団体「法輪功」のメンバーなど、およそ120人が集まりました。
このうち人権団体のメンバーらは、習近平国家主席の写真やプラカードを掲げて、「中国政府はチベットから出ていけ」とか、「オバマ大統領はチベットのために立ち上がれ」などといった声を上げて中国政府に抗議しました。
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