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台湾野党党首 米で対中政策見直し説明へ
6月8日 23時15分

台湾の最大野党・民進党の党首、蘇貞昌主席が去年5月の就任後初めてのアメリカ訪問に出発し、政権奪回に向けて、党が対中国政策の見直しに取りかかっていることを、ワシントンで政府関係者や有力議員に説明して理解を得たい考えです。

蘇貞昌主席は8日から1週間の日程で、アメリカのロサンゼルスやニューヨーク、ワシントンなどを訪問します。
このうちワシントンでは、アメリカ政府関係者や有力議員と会談するほか、シンクタンクで対米関係の強化策をテーマにした講演を行います。
また、民進党の駐米代表処の開設を祝うパーティーにも出席します。蘇主席は8日、台湾の空港を出発する前に記者団に対し、「アメリカとの関係は最も重要で、台湾周辺の地域情勢について相互の理解を深めたい」と述べ、安全保障の後ろ盾として台湾に強い影響力を持つアメリカとの関係強化に努める考えを強調しました。
民進党は、去年1月の総統選挙で政権奪回に失敗したのは、台湾独立志向が強いと中国に警戒されていることが、中台関係の悪化を懸念する有権者に嫌われたためだとして、対中国政策の見直しに取りかかっています。
政権奪回に向けては、地域の安定を望むアメリカの支持を得ることも重要で、蘇主席は3年後の次の総統選挙にみずから立候補する可能性も見据え、党の姿勢を説明して理解を得たい考えです。

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