■ 14年前の会社員殺害容疑で男逮捕
14年前に起きた未解決の殺人事件で急展開です。1999年、東京・足立区のアパートで当時63歳の男性会社員が殺害された事件で、警視庁は8日、60歳の男を逮捕しました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、土木作業員の中窪信雄容疑者(60)です。警視庁によりますと、中窪容疑者は14年前の1999年5月、足立区小台にあるアパートの一室で、この部屋に住んでいた会社員の武田鎮雄さん(当時63)の腹を刃物で刺したうえ、顔を布団に押し付けて窒息死させた疑いが持たれています。 武田さんが遺体で見つかる1時間ほど前に、台東区内の郵便局の武田さんの口座からおよそ60万円が引き出されていました。当時の警視庁の捜査で、郵便局の防犯カメラに金を引き出す男の姿が映っていたほか、その際、郵便局に提出した払い戻し請求書に男の指紋が残っていたことがわかっていました。 警視庁は、この指紋を手がかりに捜査を続けていましたが、今年2月、千葉市内のパチンコ店で中窪容疑者が知人の男性を暴行する事件があり、警察が中窪容疑者から採取した指紋が請求書に残っていた指紋と一致したことから、14年前の殺人事件への関与が浮上したということです。 中窪容疑者は武田さんと面識がなく、取り調べに対し、大筋で容疑を認めているということで、警視庁は今後、動機や事件のいきさつについて調べる方針です。(08日20:42)
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