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国際
【米中首脳会談】オバマ大統領、にじむ対中配慮 「新型両国関係」は頭越し外交か、戦略か
2013.6.8 22:45
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【パームスプリングズ(米カリフォルニア州)=山本秀也】オバマ米大統領は7日、習近平・中国国家主席を前に、「今後の関係構築には建設的な対話と意思疎通がきわめて重要だ」と関係強化を訴えた。この中で、習政権の対米方針である「新型大国関係」に近い表現まで盛り込む配慮も示した。8日までの会談では、こうした関係改善の大枠のもとで、サイバー攻撃や東アジアの安全保障問題が個別に話し合われる。
この日、米中首脳が代表取材団の前に姿をみせたのは、会談の冒頭と終了後の2度。オバマ大統領はこの両方の場で、それぞれ「両国間の新たな協力モデル」「新型米中関係」の構築を訴えるなど米中関係を重要視する考えを繰り返した。
両国関係に触れた大統領の発言は、中国がこれまで使ってきた「新型大国関係」の文言とはやや異なるものの、ケリー国務長官ら、オバマ政権2期目の米政府要人の発言の中では、習政権のスローガンに最も近いといえる。米メディアもこの発言を引用して伝えるなど、中国への歩み寄りに注目している。
米中関係を重要視するオバマ大統領の発言を受けて、習主席も米中の共存を訴え、持論である「新型大国関係」の構築にともに努力するよう呼びかけた。
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