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'13/6/4

イケア、広島に進出検討



 スウェーデン発祥の家具量販大手のIKEA(イケア)グループが、広島市東区の二葉の里地区に出店を検討していることが3日、分かった。実現すれば、中四国地方で初めての出店となり、駅周辺の商業の集積が進む。

 出店を検討しているのはJR広島駅北口の土地区画整理事業の用地で、中国財務局が20日に、売却に向けた一般競争入札を予定する。イケア・ジャパン(千葉県船橋市)が応札を検討していることを明らかにした。

 担当者は「2020年までにグループの売り上げを倍増させる計画があり、広島など主要都市への出店を検討している」と説明する。駅に近い好立地を生かして、広域から集客する狙いとみられる。

 財務局が売却するのは、二葉の里地区の5街区のうち1街区(0・43ヘクタール)2街区(1・88ヘクタール)3街区(0・49ヘクタール)の3物件。10日に入札の受け付けを締め切る。イケアが出店を検討するのは「業務・商業等の機能が複合した土地利用」が前提となる1、2街区とみられる。

 イケアは1943年にスウェーデンで創設された家具店で、デザイン性と機能性を兼ね備えた低価格な家具や雑貨に人気が広がっている。現在、41カ国で約340店を展開。国内では、横浜市や神戸市などに7店ある。

 二葉の里地区では、地場流通大手のイズミ(広島市南区)が今秋、本社を移し、1階にスーパーを開く計画がある。




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