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'13/6/6

とうかさん元気に和太鼓再び



 広島市中区の円隆寺で7〜9日にある「とうかさん」に、和太鼓の勇壮な音が12年ぶりに戻ってくる。かつては名物の一つだったが、祭りの存続が危ぶまれた2001年から途絶えていた。

 太鼓は7日午後2時と6時、9日午後6時と8時半の計4回打ち鳴らす。境内中央と東門のやぐらの2カ所に太鼓を据え、広島太鼓保存会(広島県海田町)の約10人がばちを振るう。

 1963年から保存会が演奏を担ってきた。01年、祭りの収入源になっていた玉くじが違法との指摘を受け、円隆寺が販売を中止。祭りの規模縮小に迫られ、保存会を招くのもやめた。

 参拝者が減る中、近くの商店主たちが活気を取り戻すため、太鼓の復活を希望。その声を聞いた保存会の宗像修代表(75)が、円隆寺側に参加を申し出た。

 「うちわ姫の公募など祭りに関わる人の輪を広げ、とうかさんを盛り上げていきたい」と円隆寺の中谷康韻(こういん)副住職。懐かしい音色の復活に期待している。

【写真説明】本番に向け太鼓の試し打ちをする宗像代表




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