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「おめでとう」励まし届け、県内3校の朝鮮学校で入学式/神奈川

2013年4月8日

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「入学おめでとう」ののぼり旗に囲まれ入場する新入生=川崎市高津区の南武朝鮮初級学校

「入学おめでとう」ののぼり旗に囲まれ入場する新入生=川崎市高津区の南武朝鮮初級学校

 県内にある朝鮮学校3校で7日、入学式が開かれ、日本人ボランティアが祝福に駆け付けた。名付けて「入学おめでとう応援隊」。この春、北朝鮮の核実験を理由に県が補助金停止に踏み切るなど、朝鮮学校を取り巻く環境は厳しさを増しているが、「向けられているのは冷たい視線ばかりじゃない」と励ましのメッセージを届けた。

 緊張した面持ちの新入生をハングルと日本語で書かれた「入学おめでとう」ののぼり旗が出迎えた。川崎市高津区の南武朝鮮初級学校で開かれた入学式。体育館の最後列から拍手を送る応援隊の姿があった。

 次男大豪(テホ)君(6)の晴れ姿を見守る父南(ナム)侑哲(ユチョル)さん(37)=同区=が表情を緩めた。「朝鮮人としてのアイデンティティーを育んでほしくて、この学校を選んだ。日本の人たちに祝福された経験は、子どもの心に大切なものとして残るはず」。入学式を前に届いた補助金の打ち切りの知らせに「存在を否定されたようで悲しかった」だけに、温かいまなざしがうれしかった。

 多文化共生をテーマに活動する県内の市民グループの有志で応援隊が結成されたのは2003年春。前年、北朝鮮による拉致事件が明らかになり、朝鮮学校への嫌がらせが相次いでいた。

 メンバーの一人、横浜市港南区の木下理仁さん(51)は「表立って言う場がないだけで、政治の問題を朝鮮学校の子どもと結び付けるのはおかしいと考える人は大勢いると、目に見える形で伝えたかった」と話す。

 11年目を迎えた活動だが、朝鮮学校が高校無償化対象からの除外が決まったことも重なった今回は、各校合わせて例年より30人ほど多い約80人が集まった。大和市から初めて参加した専門学校生、黒柳愛子さん(26)は「子どもの笑顔のいとおしさに民族の違いはない。隔たりのない社会を築くべきとの思いを強くした」と話していた。

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