投資詐欺被害者に追い打ち 1500万円被害

2013年6月7日 12時24分
(28時間22分前に更新)

 【石垣】エビ養殖の投資事業で2008年に組織的詐欺で摘発された投資会社「ワールドオーシャンファーム」の損害金を取り戻せると、うその投資話を持ち掛けられた同社元会員の石垣市の70代女性が計1500万円をだまし取られていたことが6日、分かった。女性はさまざまな名目で送金を促され、1度は警察に相談し、送金を取り戻したが、その後も犯行グループの送金要求に応じて被害が拡大した。

 八重山署などによると、4月下旬、東京都の会社員を名乗る男から女性の携帯電話に「損害金を取り戻せる」と連絡があった。その後、「沖縄在住者限定の株購入の費用」として女性は現金110万円を郵便小包レターパックで送金。

 5月上旬には同小包で800万円を送金したが、不審に思った女性が同署に相談し、犯人グループに渡る前に都内で回収した。

 数日後には男から「金が来ないので投資会社に監禁されている。助けてほしい」との電話があり、女性は800万円を再び送金。

 その後も解約金などの名目で合計1500万円をだまし取られた。県内ではワールド社の元会員に対し、10年ごろから損害金を取り戻せるとの連絡が寄せられている。

 県民生活センターは同社の会員名簿が悪質業者に渡っている可能性があるとして、報道機関などを通じて注意を呼び掛けていた。

 同センターによると、ワールド社の損害金を取り戻すとの詐欺の相談は2010年度に2件、11年度に15件、12年度に11件寄せられた。同センターは「もうけ話には警戒し、安易にお金を払わず、周囲の人や警察、センターなどに相談してほしい」と呼び掛けている。

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