朝鮮日報などが5日、韓国の5人組男性グループ・BIGBANGのリーダーであるG-DRAGON(ジードラゴン)(23)が、大麻を使用したとしてソウル中央地検に摘発され、起訴猶予処分になったと報じている。G-DRAGONは、7月に実施した毛髪検査で陽性反応が検出されていたという。
BIGBANGは、G-DRAGON、SOL(ソル)、T.O.P(トップ)、D-LITE(ディライト)の5人で06年に結成されたヴォーカルユニット。韓国では、東方神起と並ぶ2大男性ユニットと称されるほど人気を得ているグループで、08年には日本デビューも果たしている。その翌年、日本での2ndシングルとなる「ガラガラGo!!」で、日本レコード大賞最優秀新人賞にも輝いている。今年は5月10日から、ジャパンツアー「BIGBANG presents "Love & Hope Tour 2011"」が開催され、大阪・千葉・名古屋の3都市で8公演を行うなど絶大な人気を誇る。
記事によれば、G-DRAGONが大麻を吸引したのはこのジャパンツアーの最中だという。ソウル中央検察の取り調べに対し、「日本滞在中にあるクラブで大麻を吸引した。名前を知らない日本人がくれたタバコを1本吸った時、においが普通のタバコと違っていて大麻ではないかと疑ったが、少し吸ったのは事実だ」と話している。検察はG-DRAGONが大学生であることを考慮し、常習的な吸引ではなく、初犯で吸引量も少なかったため、起訴猶予としたという。
起訴を免れたG-DRAGONだが、今後韓国での活躍は難しいかもしれない。韓国のテレビ局、KBS(韓国放送公社)、MBC(文化放送)などは、現在社会的に物議をかもした芸能人たちのブラックリストを作成し出演を禁じているためだ。その中にはもちろん、禁止薬物を使用した芸能人も含まれているという。韓国のテレビ局側が今回の件を重く捉え、BIGBANGをブラックリストに入れたならば、彼らの自国での露出は著しく減少するだろう。だとすれば、BIGBANGは日本での活動を重点的に行うのだろうか。
「日本でも活動は難しいかもしれません。日本では禁止薬物を使用した芸能人に対する世間の目は厳しいです。大麻を使用、または所持し逮捕された芸能人は、01年に俳優のいしだ壱成、06年に元・サザンオールスターズの大森隆志などが挙げられます。いしだは03年に復帰しましたが、復帰以降07年までテレビドラマなどには出演していません。大森は07年12月から公式ブログを開始し音楽業界に復帰はしていますが、大きなメディアでの活動は見られず、もっぱらライブ活動などをしています。いくらBIGBANGが人気のあるグループとはいえ、ある程度の冷却期間を置かない限り、登場させるメディアはないのではないでしょうか」(業界関係者)
加えてこの関係者は、警視庁が主要キー局に通告した「暴力団排除条例」にも関係があると語った。クラブやレイブと呼ばれる野外ライブで、ドラッグを使用、所持している者がおり、そのドラッグの出所が暴力団で、購入資金が彼らに流れているのではないかと以前からウワサされているためだ。
今回G-DRAGONが大麻をもらったとされる"名前を知らない日本人"の真偽はさておき、供述をそのまま信じるならば、彼にはハメられた可能性もあるのだが......。昨今では、ジャニーズ系タレントや若手俳優などのクラブ通いが週刊誌を騒がせている。今後彼らもG-DRAGONと同じ被害にあう恐れもあるのかもしれない。
(文=股介権三郎)
(※画像は『FRaU 2010年 08月号』より)
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