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「東北大の判断は適正」元助教の控訴棄却 解雇無効訴訟

 研究論文データの改ざんなどを理由に懲戒解雇された東北大大学院歯学研究科の元助教上原亜希子さん(44)が、不正の事実はなく、大学側が反論の機会も与えず懲戒解雇したのは違法だとして、解雇無効の確認と慰謝料1000万円などの支払いを求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は7日、請求を棄却した一審仙台地裁判決を支持、上原さん側の控訴を棄却した。
 宮岡章裁判長は「上原さん側から控訴審に提出された実験ノートなどを精査しても、上原さん側が主張する実験の実施を直接裏付けるものがあると認めることはできない」と不正を認定。
 懲戒手続きについても「弁明の機会が十分に与えられ、適正だった。懲戒解雇の判断にも合理性がある」とした地裁判決の判断を支持した。
 判決によると、上原さんは助教だった2009年12月、06〜07年に学術専門誌に発表した論文4本で実験データに不正流用があったとして懲戒解雇された。


2013年06月08日土曜日


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