サングラスをかける阪神・藤浪=甲子園(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
真夏のデッドヒートを先導する。灼熱の聖地での戦い方は心得ている。プロ初の夏場も恐るるに足らない。藤浪が、交流戦奪首からのセ界制覇へ、決意を新たにした。
「交流戦で優勝してもシーズンの優勝には直接つながらないので、(優勝を)狙いに行きますけど、個人としてはそんなに考えていないです」
照りつく太陽を見上げる。続けて、力強い必勝宣言も飛び出した。
「セ・リーグが全体的に負けているので、その中で勝っておけば順位が上がってくる。そういう意味では、頑張って投げたいと思います」
まずは9日、交流戦3位のロッテを、高校時代から自身12連勝中の聖地へ迎え、叩く。この日はキャッチボール、ダッシュなどで調整を行った。ここまで左打者に対して打率・286(70打数20安打)、2本塁打、8打点と相性が悪いが、左打ちの昨季パ首位打者、ロッテ・角中に「いきなり首位打者を獲られたすごい方。対戦する機会があればしっかり投げたい」と堂々の宣戦布告だ。