◇ヨネックスレディス<第1日>
第1日、9番で2打目を放つ城間絵梨=新潟・ヨネックスCCで(武藤健一撮影)
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▽7日、新潟県・ヨネックスCC(6336ヤード、パー72)▽雨、気温18・1度、風速0・8メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽108選手(うちアマ8人)▽観衆2593人
昨年プロテスト合格の城間(じょうま)絵梨(19)=保険の窓口グループ=が4バーディー、ノーボギーの68をマークし、5アンダーで首位の表純子(39)=中部衛生検査センター=と1打差の2位につけた。前週2勝目を挙げた比嘉真美子(19)に続く、10代でのツアー制覇に向けて好スタートを切った。同じ4アンダーの2位に佐伯三貴(28)=日立アプライアンス=、一ノ瀬優希(24)=加賀電子=ら、3アンダーの7位には服部真夕(25)=LIXIL=らが続いている。
また1人、期待の19歳が飛び出した。アマチュア時代から、知る人ぞ知る飛ばし屋の城間。初めてドライバーを握った小学5年生で180ヤードを飛ばし、中学生時代の練習ラウンドで、既にプロだった服部真夕のドライバーショットをキャリーでアウトドライブ。岡本綾子も目を丸くしたというエピソードも持つ。
幸先よくバーディーで発進した。インコースからティーオフ。10番でグリーン左カラーからの6メートルをパターで沈めた。13番で2つめを奪うと、18番パー5では持ち前の飛距離を生かして2オンに成功、10メートルを2パットにおさめバーディーを決めた。折り返して、6番でもピンハイから1・5メートルをきっちり入れて、68のスコアをつくった。
「開幕直後は結果ばかり気にして、自分にプレッシャーかけて緊張していた。普段はできることがロケーションによってできないとか、そういう弱点にも気づいたので、それを改善できるように練習してきた」
福岡市出身。地元の沖学園高卒で一昨年の日本ジュニア選手権、九州女子選手権などを制している逸材だ。昨年7月のプロテストに一発合格、最終予選会(ファイナルQT)で38位に入り、これが今季開幕から13戦目。前週までは予選通過4回、ベストフィニッシュはサロンパス杯での34位と苦しんでいるが「(第6戦の)スタジオアリス女子オープンぐらいからは自分のゴルフができるようになってきた」と手応えをつかんでいる。
前週、アマ時代からのライバルでプロ合格同期の比嘉がツアー2勝目を飾った。「もちろん、すごく刺激になりますし、自分もちょっと頑張りたいという気持ちも強くなった。シードも取りたいし、1勝目と口で言うのは簡単だけど、まず優勝争いを3日間したい」。165センチ、62キロの体を、豪快なスイングがより大きく見せる。上昇気流に乗って大暴れしてほしい、大物感あるルーキーだ。 (月橋文美)
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