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【サッカー】

川島、香川らイラク戦出場を熱望 1試合もムダにできない

2013年6月8日 紙面から

 【ドーハ松岡祐司】ワールドカップ(W杯)ブラジル大会出場を決めた日本代表が7日、W杯アジア最終予選最終戦のイラク戦(11日)を行う当地に到着した。気温40度の酷暑に加え、各大陸王者が集まるコンフェデレーションズカップ初戦のブラジル戦(16日・ブラジリア)を中4日で控える「消化試合」ながらも、FW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=、GK川島永嗣(30)=スタンダール=ら主力陣は「W杯まで一試合も無駄にできない」と、こぞって出場を志願した。

 目標ではないが、最低限のノルマはクリアした。次のステージへのカギを手に入れた。達成感が湧き上がってもおかしくない状況で、日の丸を背負う男たちを包み込んだのはプレー、勝利への渇望だった。

 「どの試合もやらなければいけない。勝たなければいけない。言い訳せずにやりたい」。そう淡々と語ったのは川島だった。親善試合のブルガリア戦(豊田)、W杯最終予選の豪州戦(埼玉)で食らった失点劇を見過ごしたまま、ブラジルへ乗り込めるはずがない。

 今年3月末のヨルダン戦(アンマン)から3戦未勝利が続く。日本代表が「4戦未勝利」を記録したのは、過去10年間でたった1度しかない。コンフェデ杯に向け、回復や調整が必要な選手がいるかもしれないが、川島は「(メンバーが代わっても)同じ意識を持って、同じレベルでできなければ意味がない」と、強い口調で消化試合の色を打ち消した。

 香川も同調した。イラク戦への出場の可能性について問われると、「自分はいつでも準備しているし、いつでも試合に出たいと思っている」と当然のように言い切った。1年後の夢舞台へ、「個」のレベルアップの必要性を実感しているからこそ、ザッケローニ監督に直訴してでもプレーする強い決意だ。

 左膝に負った2度の重傷から復調途上の長友は「(コンディションは)7、8割は戻ってきているし、まだまだ上がる。もちろん、イラク戦も出たい」と語ると、未来の姿を想像することで「テスト」を拒絶した。

 「調整とは全然、思っていない。世界に向けて、という考え方。(来年の)W杯までに何試合、このメンバーでできるかを考えたら、一試合も無駄にできない」

 収穫も課題も、すべては勝ってこそ。目の前の公式戦を生かさぬ手はない。

 

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