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【大リーグ】

イチロー、シアトル凱旋打! 「すごくいいファン、いいところ」

2013年6月8日 紙面から

◇ヤンキース6−1マリナーズ

 【シアトル穐村賢】WELCOME BACK ICHIRO! ヤンキースのイチロー外野手(39)は6日(日本時間7日)、敵地でのマリナーズ戦に7番右翼で先発。昨年7月までプレーしたセーフコフィールドで4打数1安打1打点と7戦連続安打をマークした。試合前や打席に入る際には古巣のファンから大きな歓声が沸き上がり、スタンドには名物の“イチメーター”も復活。イチロー自身も11年半過ごした思い出の地でのプレーを楽しんだ。

 シアトルのファンが醸し出す雰囲気がイチローには気持ち良かったに違いない。「(シアトルのファンは)めっちゃおとなしかったです。テンションが東(海岸)と全然違うから、品がいいというかそういう感じが、久しぶりに来てそれはそれですごいなと」。久々に訪れたセーフコフィールド。かつての本拠地の感想を問われ、イチローは柔らかな笑みを浮かべた。

 まさに凱旋(がいせん)だった。第1打席、イチローの名前が球場にコールされると大歓声が沸き起こった。「(歓声を)ありがたくいただいて(打席に)入った。感謝の気持ち」。温かい反応に応えるように、3回の第2打席は1死一、三塁から鮮やかな左前適時打。「あそこで、流れを切りたくないというのは普通にある」。外角のツーシームを“らしい”バットコントロールで遊撃の頭上へとはじき返し、「イチローここにあり」をあらためて示した。

 昨季、シアトルで最後にプレーしたのはヤ軍へ移籍が決まった直後の7月25日。慌ただしい中でファンと別れただけに、その時間を埋めるかのようにイチローも試合前にサイン攻めに応じるなど、ファンとの交流を楽しんだ。

 9回にはマ軍の最後の打者が二ゴロに倒れると、かつての定位置“エリア51”を守り終えたイチローはスタンドへ振り返ってあいさつ。右翼席のファンへ軽くグラブを上げた。「すごいいいファン。いいところだなシアトルは。相手としてくると、それがより鮮明になる。他の場所とはもちろん違う」。4連戦の初戦で温かく迎えてくれた古巣のファン。残り3試合も全力プレーを見せることが、恩返しとなる。

 

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